※このページにはプロモーションが含まれています。
私は至って健康で、普段から病院へはほとんど行きません。なので、毎年一回の健康診断を必ず受けるようにしています。隠れた不調を前もって気付けるチャンスの場ですからね!検査の基本料金は無料ですし、受けない方が勿体ないです。
先日、その健康診断で、人生初の胃カメラ(経鼻)を受けてきましたのでレポします。
胃カメラを受けようと思った経緯
- バリウムが苦手
- 再検査となった場合は結局胃カメラになる
1.バリウムが苦手
バリウムは本当に苦手で、たまに聞くことのある『飲んだ瞬間戻してしまった』という過去はないものの、ゆっくり少しずつでないと飲み込めません。最初に飲む粒々やゲップの我慢は大丈夫なのですが、バリウムだけが本当にダメです。
ゆっくりでないと飲めません、すみません。
大丈夫ですよ!ゆっくりでいいです、ゆっくり行きましょう!!
こんなやり取りを毎回しています。健診施設の技師さんは皆さん親切で大らかに対応してくださり、いつも感謝です。そしてやっとの思いでバリウムを飲み終わっても、その後、台の上でグルグル回る必要がありますからね。一回の検査が一苦労です。更に便秘症の私は、検査後の下剤を多めにもらうもののスムーズな便通がないので、バリウムがきちんと出切っているのか数日は不安になります。
そんなバリウム検査を毎年続けて来ていましたが、昨年、夫が胆嚢切除の際に初めて胃カメラを受けまして。
全然大丈夫だったよ!!嘔吐反射もほとんどなかったし、胃を膨らませる時の違和感が若干あっただけ。バリウムを飲む必要ないし、胃の中を直視できるし、個人的には胃カメラの方が楽だな~!!
えぇ?オエッってならないの!?そうなの!?!?!?
夫はその後の健診も胃カメラを選択していまして、別々の病院・健診施設で2回行い、どちらも同じような感想でした。その姿を見て、もしかして私も胃カメラの方が楽かも?と思ったのがきっかけです。
2.再検査となった場合は結局胃カメラに
バリウム検査をしても再検査となれば結局胃カメラを受ける必要があります。それであれば、最初から胃カメラを受けてしまっても良いかなとも思いました。
一度受けてみないことには、合う合わないの判断ができないですからね。
健診(胃カメラ)の予約で差額代に苦戦・・・
健診施設によって差額代は数千円~1万円以上に
毎年受診している「ヘルチェック」に予約を入れようとしたのですが、ここで困ったことが起きました。
ゔっっ、差額が高い!!!
会社や自治体にもよると思いますが、健康診断での胃検査のデフォルトは『胃部X線検査(バリウム検査)』ですよね。バリウム検査だと費用は無料ですが、『胃カメラ(胃内視鏡検査)』に変更する場合はバリウム検査との差額が発生するのが通常です。そしてその差額、病院によって値段が異なるんですね。
私が受けたかった「ヘルチェック」ではその差額がなんと\11,000だったのです・・・。差額数千円の施設がある中で、万単位での差額はちょっと躊躇しちゃいます。
そこで、自宅から行ける範囲での健診施設をくまなくネット検索し、各施設の差額を調べ、安い施設はGoogleで口コミを確認し、あまりに酷いコメントが多い施設は却下して・・・ってことを繰り返し、ようやく納得の行く施設を探せたのは数時間後。差額\5,000で受けられる施設に予約を入れることに決めました。
疲れました・・・。でも初めての胃カメラで辛い思いをすれば、胃カメラ自体の印象が最悪になると思ったので、なるべく良い施設で受けたいという気持ちがあり、納得いくよう徹底的に調べました。
胃カメラは経口・経鼻、どっち?
予約しようと思った施設は、経口(口からの検査)・経鼻(鼻からの検査)どちらもあり、同額でした。最初は、夫と同じ経口にしようと思っていたのですが、経鼻にしました。
理由は、口よりも鼻からの方が、カメラ(スコープ)が舌の根本に触れないため嘔吐反射が少ないという記事を読んだからです。経鼻の方がスコープ自体も細いそうです。鼻血が出てしまうリスクがあったり、骨格(鼻の奥)が細いとスコープが入りにくい場合がある(女性に多い)というデメリットもあるとの事ですが、これも実際やってみないと分からない範囲ですからね。
予約した施設では、鼻が駄目な場合は先生の判断で口からに変更も可能との事でしたので、一般的には負担が少ないと言われている経鼻にしてみました。
当日の検査の流れ
- 問診&鼻のむくみを取る
- 胃の中の泡を消す薬を飲む&麻酔後、検査をする
- 検査結果を聞く
1.問診&鼻の中のむくみを取る
まずは、問診と鼻の中のむくみを取るためのお薬噴霧です。受付後最初の検査が身長・体重・血圧測定だったのですが、その直後に呼ばれたので、あまりに早い呼び出しにビックリしましたが、むくみを取るお薬が効くまでに時間がかかるので、早めに噴霧するそうです。
問診では、過去の胃カメラの経験有無、ピロリ菌の有無(分かれば)、どちらの鼻が通りが良いか等を聞かれました。その後、鼻のむくみを取るお薬を鼻の中に吹き付けます。看護師さんが鼻の奥へ噴霧してくれます。お薬が口に流れてきましたが、飲んでも問題ないとの事でした。
薬を噴霧後は、待合いに戻って通常の検査を受けます。
2.胃の中の泡を消す薬を飲む&麻酔後、検査をする
内科診察・胃カメラ以外の検査が1時間程で終了し、その間、鼻の中のむくみが取れたような感覚は全くありません(何の違和感もない状態)でした。そして、胃カメラに呼ばれます。
泡を消す薬(液体)を飲む
胃カメラの待合いに行くと、検査中の方が一人、待っている方が一人いました。
胃の中の泡を消すお薬です。ゆっくりで構いませんので飲んで下さいね。
渡されたものはポカリのような半透明の色をしていて、味はポカリを薄めた感じです。全然美味しくありません。そもそもポカリが苦手なので、バリウム同様、ゆっくり飲ませていただきました。それを飲んでから30分後くらいに、いよいよ私の番です。検査室に入ります。
待っている30分の間に検査室から出て来た男性2人は、何ともなく自然体で余裕さえ感じました。胃カメラって怖いイメージなだけで、実際はどってことないのかなと思いました♪
麻酔
検査室には看護師さんが2人いらっしゃいました。指示通りベッドに仰向けに横になると、看護師さんが鼻の中に麻酔を噴霧してくださいます。
お薬は飲みこまず、喉に溜めたままでいてください。1分間は我慢してくださいね。
「喉に溜める」のイメージが湧かず動揺してとっさに息を止めてしまったのですが、息を止めたまま1分なんて持つわけないですよねぇ。途中から鼻呼吸にしたのですが、看護師さんに「1分経過しました、飲み込んでも大丈夫です」と言われた時点で、飲み込めるだけの液体は口の中に残っていませんでした・・・。
恐らく、最初から鼻呼吸していれば、喉に溜めたままでいられたのだと思います。(想像です!!)
検査
麻酔後に体勢を変更します。仰向けから左側を下にした横向きになり、右足を曲げます。右手はだらんと力を抜くような形です。左図のような体勢ですね。左図ではマウスピースをくわえていますが、経鼻の場合は不要です。また、枕にも上からシート(ペットのトイレシートのようなシート)が掛けられていて、その上に顔を乗せます。
準備が整うと検査開始です!もうこのタイミングになるとドキドキもしません!!先生がいらっしゃって、看護師さんが問診の内容を伝えます。初胃カメラであることも伝えられました。
よろしくお願いしますね。始めますから力を抜いていてくださいね。唾液はそのまま出しちゃってください。飲むとむせてしまうので気を付けてくださいね。
鼻からスコープが入っていきますが、スムーズに入らなかったのか、スコープを引いたり入れたりを繰り返されまして・・・。
結果、5~6回の嘔吐反射がありました。聞いていたのと全然違うじゃーん!!
オエッ、オエッ~、ウエッ、オエッ、ウエッーってなりましたよ。涙も出るし唾液だらけだし、もう最悪です(泣)先生も「あれっ?」「ん?」とか言っちゃってるし、一体何が起きていたのか。
胃カメラって先生による部分も大きいと聞いたことがあります。ってことは、先生が下手だったのか???詳細は分かりませんが、難所を過ぎたら、異物感はあるものの特に痛み等はなく、胃に空気を入れる時も特に違和感は感じませんでした(それどころではなかったのかもしれませんが)。スコープを抜く際も、抜かれている感覚はありますが、痛み等はありませんでした。
最後に、看護師さんが渡してくれたティッシュで顔中を拭き(よだれと涙・・・)、検査終了です。
3.検査結果を聞く
検査室を出た足で先生のいらっしゃる診察室へ行き、検査結果を伝えられます。
お疲れ様でした。キレイな胃でピロリ菌もいませんでした。ピロリ菌がいないとできるポリープがありましたが、我々は「良いポリープ」と呼んでおり心配ありません。胃カメラの検査は数年に一回の頻度で良いと思いますよ。
ありがとうございます。経鼻の胃カメラは嘔吐反射があり、とても辛かったのですが、口からでも同じでしょうか?次回は口からにしようか迷いました。
ん~、そこは人によるんですよね。あまりに酷い場合は、鎮静剤と併用して口から検査する方法もありますが、鎮静剤も合う人合わない人がいるのでね・・・。
やってみないと分からないということですね。承知しました。
当たり前のことを聞いてしまいました。聞く前は何か改善策でも聞けたりするかと思ったのですが、当たり障りのない回答というか、当然の回答でしたね。
胃カメラ(経鼻)の個人的感想
次回も胃カメラ(経鼻)かな!
いやー、検査直後は「もう二度と受けない」と思ったのですが・・・、今になってみるとバリウムよりは良かったのかなという気持ちです。
- 終わってからの心配事はなくて気分スッキリ
- 嘔吐反射は体勢(顔の向き)のせいかも!?
『胃カメラ 経鼻 コツ』でネット検索すると、様々なコツが出てきます。検査時の体勢もそれなりの意味があるようなので、きちんと調べてから受ければ良かったなと少し後悔しています。次回は、それらのコツを踏まえた上で検査を受ければ、もう少し楽に受けられるかもしれません。しかも、今回は先生が下手だっただけかもしれないので、次回も経鼻胃カメラを受けてみようと思っています!!
ただ、看護師さんや先生が口頭でコツ(姿勢の改善など)を伝えてくれても良かったよね。
検査後の痛み
検査後は喉の痛みが出ました。
- 検査直後:喉の違和感程度
- 帰宅後 :徐々に違和感増
- 翌朝以降:『のど風邪』のひき始めのような喉の痛みがジワジワと
翌朝以降、痛みが酷くなったらどうしようか、喉が傷ついてしまったんじゃないかと若干不安になりましたが、2日間程度で自然に治まりました。
鎮静剤併用時の想定外事象
先生との会話でもありましたが、鎮静剤が合わなかった(と思われる)方に遭遇しました。
胃カメラの待合いに行った際、リクライニングシートに休んでいる方がいらっしゃいました(実際はカーテンで囲われているので周囲からは見えませんが、声は聞こえました)。看護師さんとの会話から察するに『検査中に暴れてしまい途中で検査終了』となってしまったようです。ご本人は『全然記憶がない』との事でした。
体調が落ち着いて先生のいらっしゃる診察室へ行く際は、お一人で歩いていましたが、見ているこちらが心配になるような、今にも倒れてしまいそうな歩き方でした(後に看護師さんが補助していました)。
診察室からの先生との会話でも、『健診施設だと鎮静剤が合わなかった場合の処置が限られてしまう』というような話が聞こえてきました。
私は鎮静剤を使用する選択肢はなかったので特に気にしませんでしたが、鎮静剤ってちょっと怖いなと感じました。もし使用する場合も、健診施設ではなく病院などで、何かあった際にきちんと処置をしてもらえる場所が良いなと思いました。
人生初胃カメラレポ、以上で終了です!